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ゲーム配信でダイナミックマイクを使っているのに、声が小さく聞こえる。インターフェースのゲインをかなり上げているなら、XLR用インラインプリアンプが音量を補える場合があります。
ゲインの数字とあわせて、必要な電源やマイク側へのファンタム電源の通し方も確認してください。製品ごとに条件が異なります。接続まで把握しておけば、購入後に慌てずに済みますよ。
4製品のゲインや対応マイク、チャンネル数を一覧にしました。ゲインは+23~+28 dBで、1チャンネルと2チャンネルのモデルがあります。
| 製品 | 公称ゲイン | 必要な電源 | マイク側の対応 | チャンネル |
|---|---|---|---|---|
| Triton Audio FetHead | +27 dB(3 kΩ負荷時) | 24~48 V | ダイナミック、リボン、チューブ | 1 |
| sE Electronics DM1 DYNAMITE | +28 dB | 48 V | パッシブマイク | 1 |
| Triton Audio FetHead Broadcast | +23 dB | 48 V | 各種マイク。電源を通過 | 1 |
| Cloud Microphones Cloudlifter CL-2 | 最大+25 dB | 48 V | パッシブマイク | 2 |
インライン型の役割
インラインプリアンプは、マイクとインターフェースの間に接続して音声信号を増幅する機器です。出力の小さなダイナミックマイクでは、インターフェースのゲインを上げきる前に音量を補えます。
インラインプリアンプの動作には、インターフェースなどから送るファンタム電源を使います。これはブースター本体のための電源で、マイク自体に給電が要らなくても本体には必要な場合があります。
マイク側へファンタム電源を通すかどうかは製品ごとに異なります。電源を通さない機種では、ファンタム電源が必要なコンデンサーマイクへ給電できません。そうしたマイクにも電源を届けるなら、通過対応モデルが必要です。
ゲインを加えても、音の悩みがすべて解消するわけではありません。マイクが遠かったり、部屋が響いたり、キーボード音が大きかったりすれば、その音も一緒に大きくなります。口元との距離やマイクの向きも大切です。
声量が足りない場面
配信中に声が小さく、インターフェースのゲインつまみを上限近くまで回している。そんなときは、インラインプリアンプで音量を補えることがあります。出力の小さなダイナミックマイクを使う人におすすめです。
今の音量で困っていないなら、ブースターを加える必要はありません。録音や配信の音声を聞き直し、声量不足が本当に悩みなのか確かめてから導入を考えましょう。
導入後は、配信ソフトの入力レベルとピークも確認してください。大声や笑い声で音割れする場合、ゲインを足しても問題は解消しません。普段の声と一番大きな声の両方で、余裕が残るように調整します。
FetHead
FetHeadは1チャンネルで、公称ゲインは+27 dB(3 kΩ負荷時)、入力インピーダンスは22 kΩです。ダイナミックマイクやリボンマイク、チューブマイクに対応します。
FetHeadは24~48 Vのファンタム電源で動作し、その電源はブースター本体に使われてマイク側へは通過しません。インターフェースから給電できるか、あらかじめ確かめましょう。
チューブマイクにも対応しますが、マイク側へファンタム電源は通過しません。マイクの電源を別の機器から供給する場合は、接続全体を確認してください。
パッシブマイク1本で配信し、ゲインを補いたい人にはFetHeadがおすすめです。ファンタム電源が必要なコンデンサーマイクには本機から給電できないため、使用時は別の電源経路が必要です。
DM1 DYNAMITE
DM1 DYNAMITEは1チャンネル、公称ゲイン+28 dBのモデルです。4製品中で最も大きい数値で、低出力のパッシブマイクで声のレベルを補いたい人におすすめします。
48 Vのファンタム電源が動作に必要で、対応するのはパッシブマイクです。ファンタム電源が必要なコンデンサーマイクやアクティブリボンマイクは使えないため、接続前にマイクの方式を確認してください。
公式の希望小売価格は税込19,800円で、実売価格は時期や店舗によって変わります。購入時は現在の販売価格と必要なケーブルを含めて費用を考えてください。
配信用のマイクがパッシブのダイナミックマイク1本なら、DM1 DYNAMITEをおすすめできます。コンデンサーマイクも使う人や、マイク側へ電源を送りたい人は、別のモデルを検討してください。
FetHead Broadcast
FetHead Broadcastは1チャンネルで、公称ゲインは+23 dBです。FetHeadと名前は似ていますが、ファンタム電源をマイク側へ通過させる仕様で、電源アダプターや電池は不要です。
ダイナミックマイクやコンデンサーマイクなど各種マイクに対応し、48 Vファンタム電源で動作します。マイクへ電源を届ける構成にも使えます。
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクを使い分け、同じブースターを使いたい人におすすめです。機器側から48 Vを供給できることが前提なので、信号経路の電源条件を確認してください。
公称+23 dBは、ほかの3製品より控えめです。ただし、必要なゲイン量はマイクや話し方、インターフェースによって変わります。電源をマイクへ通す必要があるかを軸に考えましょう。
Cloudlifter CL-2
Cloudlifter CL-2は独立した2チャンネルを備えています。XLR入力と出力がそれぞれ2系統あり、2本のマイクを別々のチャンネルで使う配信や収録に対応します。
公称ゲインは最大+25 dBで、ダイナミックマイクやリボンマイクなどのパッシブマイクに対応します。動作にはインターフェースなどからの+48 Vファンタム電源が必要です。
ファンタム電源はマイク側へ通過しないため、ファンタム給電が必要なコンデンサーマイクには別の機器から電源を送る必要があります。2チャンネルを使う際は、それぞれのマイクの電源経路も確認しましょう。
マイク1本の配信では2チャンネルを持て余すこともありますが、ゲストとの対談や2本のマイクの別録りをする人にはCL-2がおすすめです。
結論
パッシブマイク1本のゲインを補うなら、FetHeadかDM1 DYNAMITEがおすすめです。DM1は公称+28 dBで、公式の希望小売価格は税込19,800円ですが、実売価格は時期や店舗で変わるため購入時に確認してください。
コンデンサーマイクなどへファンタム電源を通すならFetHead Broadcast、パッシブマイク2本を別々に使うならCloudlifter CL-2をおすすめします。どの製品も、インターフェース側から必要なファンタム電源を供給する必要があります。
迷ったら、マイクがパッシブか、ファンタム電源が必要か、何本使うかを確認しましょう。条件が合えば、インラインプリアンプで配信時の声量を補えます。自分の環境に必要な機能から考えるのが近道ですよ。
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