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PCやゲーム機をスピーカーやミキサーにつなぐと、音に低い「ブーン」が混ざることがあります。映像やゲーム音は普通に聞こえるのに、静かな場面だけノイズが耳につく。そんな経験はありませんか。
グラウンドループアイソレーターは、アナログ音声の途中に挟み、つないだ機器どうしの電気的な導通を切り離す機器です。3.5mm直結型から、RCAやXLRにも対応する製品まで取り上げます。
候補一覧
4製品は対応する端子が異なり、必要なケーブルも変わります。接続の目安を早見表にまとめました。
| 製品 | 主な接続端子 | 接続の目安 |
|---|---|---|
Sescom IL-19-MINI | 3.5mm TRS | 3.5mmステレオ出力から3.5mm入力へ |
Behringer HD400 | 6.3mm TRS各2 | 3.5mmステレオを左右に分け、バランス入力へ |
| ART DTI | XLR・6.3mm TRS・RCA各2 | 接続先の端子に合わせたい2チャンネル構成 |
| Jensen CI-2RR | RCA各2 | RCAアナログ出力からRCA入力へ |
3.5mm端子同士ならIL-19-MINI、6.3mmのバランス入力があるミキサーやモニターならHD400が使えます。RCA接続だけならCI-2RR、XLRや6.3mm TRSも必要ならDTIをおすすめします。
ART DTIの参考価格は公式希望小売価格で15,180円(税込)です。実売価格は販売店や時期によって変わります。
ノイズの正体
PCやモニター、アンプなどを電源につなぎ、音声ケーブルでも結ぶと機器間に複数の電気的な経路ができます。小さな電位差によってケーブルに電流が流れ、ノイズとして聞こえる場合があります。
目立ちやすいのは低く続くハム音です。電源周波数に近い成分やその倍音が重なり、「ブーン」「ジー」と聞こえます。ただし、すべての雑音がグラウンドループ由来とは限りません。
アイソレーターは内部のトランスを介して音声を受け渡し、機器間の直流的な導通を切り離します。対象はアナログ音声の経路です。USBやHDMIのデジタル信号を通してノイズを除去する機器ではありません。
アース付き電源プラグや電源ケーブルの保護接地は外さないでください。アイソレーターで隔離するのは音声ケーブル側です。ノイズの発生源が電源や別のケーブルにある場合は、音声経路を隔離しても残ることがあります。
IL-19-MINI
Sescom IL-19-MINIは、入出力とも3.5mm TRSジャックのステレオ型です。PCなどの3.5mmステレオ出力を、同じ端子のアンプやアクティブスピーカーへつなぐときに使えます。
3.5mm端子同士の間に挟めるため、端子変換なしで接続でき、左右の音声もまとめて扱えます。
公称対象レベルは-16dB〜+8dB、インピーダンス比は1:1です。周波数特性は20Hz〜20kHzで±1dBですが、実際の特性は接続する入出力機器にも左右されます。
非バランスの3.5mm TRSケーブルを使い、長さは最大25ftです。ファントム電源機器には接続できず、ミキサーのマイク入力につなぐ用途にも向きません。
HD400
Behringer HD400は、6.3mm TRS端子を入出力に2つずつ備えた2チャンネルのパッシブ型です。ステレオ1系統の左右に使うほか、モノラル2系統を別々に通す構成にも対応します。
PCやゲーム機の3.5mmステレオ出力から接続するには、左右を2本の6.3mm接続に分けるケーブルが必要です。その先をミキサーやバランス入力のある機器へつなぎます。HD400に3.5mm端子はありません。
アンバランス信号からバランス信号へ変換でき、外部電源も不要です。入力インピーダンスは約500kΩ、出力は約600Ωで、寸法は104×57.2×32mm、重量は180gです。
左右の音声をミキサーやモニターへ長めに引き回す環境なら、HD400でバランス入力へ送れます。スピーカー側が3.5mmやRCA端子だけの場合は、ケーブルや端子変換が増えます。
ART DTI
ART DTIは2チャンネルのパッシブ型で、XLR、6.3mm TRS、RCAをそれぞれ2系統備えています。TRSはバランスとアンバランスの両方に対応し、入力と出力で端子を変えられます。
対応インピーダンス比は1:1で、600Ω〜100kΩに対応します。周波数特性は10Hz〜50kHz、+4dBu時に±0.5dBで、100Hz・+24dBu入力時のTHDは0.05%未満です。
負荷によって挿入損失が異なり、100kΩ負荷では0.4dB、600Ω負荷では5.5dBです。接続先の入力インピーダンスが低い環境では、音量が下がる可能性があります。
3.5mm出力のPCやゲーム機から使う場合は、RCAまたは6.3mmへ変換するケーブルを用意します。XLR、TRS、RCAの機器を組み合わせる人には、複数の端子に対応するART DTIがおすすめです。
ART DTI
Amazonで探すCI-2RR
Jensen TransformersのIso-Max CI-2RRは、入出力にRCA端子を2つずつ備えたステレオ2チャンネル型です。RCAアナログ出力のPCや外部DAC、ゲーム機を、RCA入力のアンプやアクティブスピーカーへつなぐ構成に合います。
電源不要のパッシブ型で、入出力はアンバランス接続です。入力インピーダンスは1kHz・+4dBu時の代表値で48.6kΩ、出力インピーダンスは1kHz時の代表値で4.65kΩです。
周波数特性は10Hz〜40kHz、最大入力レベルは20Hz・THD 1%時の代表値で+19dBuです。接続先の負荷インピーダンスは最低10kΩが目安なので、アンプやスピーカーの仕様を確認してください。
3.5mm出力からつなぐときは、3.5mmステレオから左右のRCAへ分けるケーブルを使います。許容する信号源インピーダンスは代表値600Ω、最大2kΩです。RCA中心のシステムにはCI-2RRがおすすめです。
結論
3.5mmステレオ出力を同じ端子の機器へつなぐ人には、Sescom IL-19-MINIをおすすめします。ファントム電源機器には使えず、ケーブル長は最大25ftが条件です。
ミキサーやモニターの6.3mmバランス入力へ左右を分けて送るなら、Behringer HD400が扱いやすいでしょう。XLRやRCAも含めた接続の幅を求める人にはART DTI、RCA同士でまとめる人にはCI-2RRをおすすめします。
どの製品もアナログ音声の経路に入れて使います。音声出力と接続先の端子、入力インピーダンスを照らし合わせれば、ケーブル不足や音量低下を避けやすくなります。
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