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大会配信でスイッチャーやカメラ、収録機を何台もつなぐと、機器ごとの映像タイミングのズレが切り替えや合成に響くことがあります。共通の基準信号を配り、対応機器のタイミングを合わせる装置がゲンロック同期信号発生器です。
候補を決める軸は出力数と信号形式です。会場のハウス基準に追従させるのか、独立した基準として運用するのかも見ておきたいところ。この違いで必要な機種を絞れます。
同期が必要な場面
ゲンロックは、対応機器に共通のタイミング信号を送り、映像の動きをそろえる仕組みです。大会配信では、スイッチャーや対応カメラを同じ基準に合わせる場面で役立ちます。
同期信号発生器が出すのは映像そのものではなく、タイミングの基準です。ゲーム機のHDMI映像や外部同期入力のない機器まで、自動で同期する装置ではありません。
接続機器にREF、GENLOCK、外部同期の入力端子があるか確認しましょう。入力端子がない機器を含む場合は、フレームシンクロナイザー付きのスイッチャーなど、別の同期手段が必要です。
候補の早見表
配信席の機器が6台以内なら、6系統の単体機を使いやすいでしょう。9系統の出力が必要なラックにはopenGearカードが候補になり、会場の基準信号に追従する常設環境ならLT4670が有力です。
| 製品 | 映像同期出力 | 主な特徴 | 参考価格 |
|---|---|---|---|
| Blackmagic Design Mini Converter Sync Generator | 6系統 | SDとHDの基準、単体運用 | 41,980円(税込) |
GEN10 | 6系統 | 4系統と2系統を別設定、AES-11出力 | $474(米国希望小売価格) |
| AJA OG-GEN10 | 9系統 | HDとSDの同時出力、openGearフレーム用 | $795(米国希望小売価格) |
| リーダー電子 LT4670 | 6系統 | 外部基準入力、出力位相調整 | 販売店で確認 |
価格は販売時期や店によって変わります。AJAの金額は米国希望小売価格をドルで示したものなので、国内の実売額とは異なる場合があります。見積もり時には最新価格を確認してください。
Mini Converter
Blackmagic DesignのMini Converter Sync Generatorは、BNC端子6系統からアナログ基準信号を出力します。SDブラックバーストとHDトライレベルに対応し、NTSC、PALのほか、720pや1080i、1080pなどを扱えます。
基準入力を持つスイッチャーやカメラが6台以内なら、小規模な大会配信で使いやすい一台です。共通の同期信号を配る役割に絞ったシンプルな構成を組めます。
外部基準入力はありません。会場のハウス基準に合わせる用途では使えず、Mini Converterを同期の起点にして独立運用します。
設定は本体のミニスイッチかUSBから行え、12V電源アダプターも付属します。参考価格は41,980円(税込)です。実売価格は時期や店によって変わるため、購入時点の金額を確認しましょう。
AJA GEN10
AJA GEN10は映像同期を6系統出力する単体機です。出力1〜4と5〜6は別グループとして個別設定でき、スイッチャーにはHD、別の機器にはSDの基準を送れます。
HDトライレベルに加え、SDカラーブラックまたは75%カラーバーを出力します。AES-11の音声基準出力も備え、48kHzの無音または1kHzトーンを選べます。音声基準も必要な配信席で便利ですね。
設定は外部ディップスイッチで行います。外形寸法は147×79×25mmです。電源は5〜18V DC、消費電力は2Wで、アダプターも付属します。外部基準入力がないため、会場のハウス基準を受けて運用する構成には使えません。
米国希望小売価格は$474です。国内の実売額は時期や為替、流通状況によって変わります。6系統で足りて、SDとHDを分けたい場合や音声基準も必要な配信設備に合います。
AJA OG-GEN10
OG-GEN10は、AJAのopenGearフレームに組み込むカード型の同期信号発生器です。映像同期を合計9系統出力できるため、接続先が多い大会配信ラックに組み込めます。
出力は4系統と5系統の2グループに分かれ、個別設定できます。HDとSDの同時出力にも対応します。SD機器を残した会場でも、HD配信機器へ別の基準信号を送れます。
導入にはopenGearフレームが必要で、カードは2スロットを使います。カード単体で机上運用する製品ではありません。フレームがない場合は、本体と合わせて構成全体の費用を見積もってください。
AES-11出力を備え、DashBoardまたはディップスイッチで制御できます。フレーム経由の冗長電源にも対応し、保証は5年間です。米国希望小売価格は$795で、実売額は時期や販売店によって変わります。
リーダー電子 LT4670
LT4670は1Uフルラックサイズで、常設の配信室や大会会場のラックに収めやすい機種です。独立した同期出力は6系統あり、各出力の位相を個別に調整できます。
GenlockとCWの外部入力を2系統備えています。ブラックバーストやトライレベル同期、10MHz CWを基準にでき、会場から受け取ったハウス基準に合わせて運用できます。紹介した4機種で外部基準入力があるのはLT4670です。
AES-EBU、無音出力、48kHz Word Clockを各1系統備えています。映像同期に加えて音声卓や音声機器の基準もそろえたい常設環境で、接続先を整理しやすくなります。
電源ユニットはホットスワップ対応で、冗長電源ユニットはオプションです。GNSSやPTPのほか、SDIやIP出力などもオプションで拡張できます。設備連携や運用の継続性を重視する会場で使う機種です。
結論
小規模な大会配信で6系統の共通基準を手頃にそろえるなら、Mini Converter Sync Generatorがおすすめです。SDとHDを分けて送り、AES-11も出したい場合はGEN10が便利です。
9系統の出力とopenGearラックとの連携が必要な配信設備には、OG-GEN10をおすすめします。会場基準への追従や位相調整、音声クロックを含む常設運用にはLT4670が合います。
購入前に接続機器の同期入力、必要な出力数、会場基準の有無を配線表と照らし合わせましょう。条件が見えれば、配信規模に合った機材を絞り込めます。
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