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PS5・Switch 2・Xbox Series Xの映像を3台同時に1台のPCへ録画したい。必要になるのはHDMI入力が3系統以上あるキャプチャーカードです。今回は4入力のPCIeカードを3機種紹介します。
入力端子が4つあっても、3台すべてを4K60で録画できるとは限りません。カードごとに入力の解像度上限やPCIe帯域が異なり、PC側の録画性能も仕上がりに影響します。
信号を取り込めることと、その解像度で録画ファイルを作れることは同じではありません。入力条件とPCで保存する形式を合わせて確認すると、選ぶ基準が見えてきます。
3製品の早見表
| 製品 | HDMI入力・主な対応 | PCIe | 価格の目安 |
|---|---|---|---|
| Blackmagic Design DeckLink Quad HDMI Recorder | 4系統、UHD 2160p60・DCI 4Kp60までのモード | Gen 3 x8 | 105,800円(税込、希望小売価格)。実売価格は時期や店舗で変動 |
| Datapath VisionSC-HD4+ | 4系統、4K60は2系統・1080p60は2系統 | Gen 3 x8 | 販売店で要確認 |
Pro Capture Quad HDMI | 4系統、最大入力2048×2160 | Gen 2 x4 | 販売店で要確認 |
価格は購入時期や店舗によって変わります。業務用カードは販売店ごとの差も出やすいため、表の金額を固定価格と考えず、購入時点の価格を確認してください。
3台同時録画の前提
3台のゲーム機は録画ソフト上で別々の映像入力として扱います。映像を一画面に並べて1本にまとめるか、ゲーム機ごとに別ファイルを作るかで、必要なソフト機能が変わります。
カードが複数の入力を受けられても、PCが3つの映像を同時にエンコードできるとは限りません。高解像度で録画するほど、CPUやGPUに加えて保存先の書き込み速度も関わってきます。
DeckLink Quad HDMI Recorderはコピー保護されたHDMI映像をキャプチャーできません。PS5でゲーム画面を録る際は本体設定でHDCPを無効にしてください。動画配信アプリなど保護されたコンテンツの録画には使えない点も押さえておきたいところです。
今回の3機種には専用のHDMIパススルー出力がありません。録画映像を確認する画面と、遅延を避けてゲームを遊ぶ画面をどう確保するかは別に考える必要があります。
DeckLink Quad
Blackmagic DesignのDeckLink Quad HDMI RecorderはHDMI 2.0b入力を4系統備えています。SD・HD・UHD・4Kの各形式を組み合わせて4ソースを同時に取り込めるため、3台のゲーム機をまとめる用途に合うカードです。
UHD 2160p60とDCI 4Kp60のモードに対応しています。ただし、4入力すべてを最高モードにした場合の組み合わせ保証は明記されていません。3台とも4K60で使うなら、入力の組み合わせをメーカーに確認してください。
接続はPCIe Gen 3 x8で、x8またはx16スロットに対応します。専用のHDMI出力端子はなく、カードから別画面へ映像を出せません。拡張スロットを備えたデスクトップPCで使うカードです。
Deep ColorとHDRに対応し、HDMI音声は最大8チャンネルまで取り込めます。HDR映像やゲーム機の音声をHDMI経由で扱う場合は、録画ソフト側でも入力設定を行ってください。
VisionSC-HD4+
Datapath VisionSC-HD4+は独立したHDMIソースを4系統同時に取り込めます。チャンネル1・3は3840×2160p60、チャンネル2・4は1920×1080p60に対応し、入力ごとに上限が分かれています。
3台をつなぐなら、4K60で録りたい2台をチャンネル1・3へ割り当て、残るゲーム機はチャンネル2か4に接続します。たとえばPS5とXbox Series Xを4K、Switch 2を1080pにする構成です。
PCIe Gen 3 x8接続で、キャプチャー帯域は合計最大6.4GB/sです。HDMI音声は4入力すべてで取り込め、映像形式はRGB 4:4:4、YUV 4:2:2と4:2:0に対応しています。
4K60入力は2系統までなので、3台すべてを4K60で録る構成には対応しません。専用パススルー出力もなく、このカード一枚で録画と4K60のプレイ環境を完結させることはできません。
Magewell Quad
Magewell Pro Capture Quad HDMIはHDMI Type-A入力を4系統備え、HDMI 1.4aに対応しています。最大入力解像度は2048×2160で、3840×2160のUHD入力には対応していません。3台すべてを4Kで取り込む用途には使えない製品です。
最大144fpsに対応しますが、全入力で常に144fpsを保証する数値ではありません。実際のキャプチャー速度はPCIe帯域やカード内処理で制限され、メーカー例では1920×1080時に約80fpsです。高フレームレートを狙うなら、入力数も含む動作条件を確認してください。
10-bit処理に加え、スケーリング、デインターレース、色空間変換、フレームレート変換に対応しています。異なる映像形式の取り込みに役立つ機能ですが、UHD 4K録画を目的に選ぶカードではありません。
PCIe Gen 2 x4接続で、Windows・Linux・Macに対応します。対応ソフトにはOBS・vMix・Wirecastなどがあります。WindowsのDirectShow、LinuxのV4L2、macOSのAVCaptureSessionにも対応し、専用HDMI出力端子はありません。
録画結果が変わる理由
DeckLinkとVisionSC-HD4+はPCIe Gen 3 x8、MagewellはGen 2 x4です。形状上は挿せるスロットでも、PC側で必要なレーン数を確保できない場合があります。マザーボードのスロット仕様も確認してください。
4K映像を複数入力する環境では、カードの対応状況だけで録画の安定性は決まりません。エンコードと保存を同時に行うため、PCの処理能力やドライブの書き込み速度も仕上がりを左右します。
録画ソフトが4入力を別々の映像ソースとして認識するかも重要です。1画面に合成する場合と、ゲーム機ごとに別ファイルを残す場合では必要な機能が違います。ソフトが扱える入力数と録画形式を確認してください。
複数の音声ソースを扱う場合は、3台分を一つの動画にまとめるか、ゲーム機ごとに分けて保存するかで編集時の作業が変わります。配信時に音量を調整するなら、短いテスト録画で各音声を確認しておくと安心です。
結論
4K入力を重視して4系統をまとめたい人には、DeckLink Quad HDMI Recorderをおすすめします。UHD 2160p60とDCI 4Kp60のモードに対応し、HDRも扱えます。ただし、3台すべての4K60同時運用は保証されていません。
4K60対応を2台に絞り、残る1台を1080p60で録画するならVisionSC-HD4+がおすすめです。1080p中心で3台を録画し、映像変換機能やソフト対応を重視する人にはMagewell Pro Capture Quadが合います。
3機種はいずれも内蔵PCIeカードで、USB接続の手軽な製品とは性格が異なります。PCの空きレーン・録画ソフト・プレイ画面の確認方法を整えれば、ゲーム機3台の同時録画を組み立てやすくなるでしょう。
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